花実屋の植木畑と移植、根回しについて
花実屋の植木畑です。以前花実屋ではたくさんの植木を種まきからはじめ長い年月をかけて育てまいりました。また成長の様子を見ながら、根回し、移植を何度も繰り返したりも致しました。遺伝、種子の関係であるのか同じ樹木でありながら、そして同時期に種を蒔いたものであっても本当にそれぞれです。それは遺伝的要素なのか、環境がもたらすものなのか良く分かりませんが本当に楽しく感じました。自分なりに将来育てたい樹形をイメージしながらあえて樹木達をちょっといじめてみたりと(可愛がったり)と管理方法を変えては成長を楽しんだことを覚えております。現在は野山の風に揺れるような、自然の曲を自然らく帯びた樹形でなにか違うなと思えるような樹木を最高と、自分なりに定義しながら育った環境にこだわりを入れ皆様に樹木をお届けしております。やはり樹木もそれぞれに違います。これは本当です。ですから皆様には植え込んでいただて安らぎ、癒しを感じていただけるようなそんな樹木をお届けできるよう努力してまいります。
小さい植木の根まきに挑戦【3m未満】
皆様のご自宅の植木の移動に挑戦してみましょう。一般的に、落葉樹は秋〜春が適期とされていますが、出来るだけ落葉が始まる時期にあわせられると理想です。しかし植木の種類や、状況により適期が異なってきますから事前にしっかりと調べて準備しておきましょう。
まず、植木の周りの草などを綺麗にしましょう。土がふかふかとやわらかいのであれば周辺を踏みつけるようにして固めていただくと良いと思います。
一部分だけを集中的に掘り進めるのではなく、全体的に同じバランスで掘り進めていきます。掘り上げることができればどんな形でも良いですが出来れば円形で進めましょう。
だいぶ進んできました。ここで注意することは、植木の下の部分を急激に削ってしまうと植木が転んでしまいますので、全体のバランスをみながらゆっくりと進めること。下に根が潜っている場合は、植木用のハサミで切り落としていきます。太い根がでたらノコギリで切りましょう。(もったいないので、できるだけ使い古したハサミやノコギリを使用してください。) ここで根鉢のまわりの土が崩れてくるのであれば胴巻きを施します。つまり胴を巻く作業です。麻があれば一番ですがなければ不要になったタオル、洋服などなんでも代用可能ですが植え込み時には外してください。
そして、地下に伸びている根もすべて切り終わりましたら、近くの空いているところへそっと移動させてみましょう。そして、麻と紐で縛り上げて完了です。(この時使用する紐は、なんでも結構ですが、麻のロープですと、そのまま植え込んでも、すぐに腐りますので安心です。こちらの写真では見えやすいように、ナイロン紐を使用してあります。) 万が一、鉢が割れてしまっても焦らないでください。すぐに植え込み土をしっかりとつめてあげればまず大丈夫です。そもそもここで簡単に鉢が崩れるようであればもともと小根が走っていないということ。生態の特質であれば良いですがそうでなければ土壌に難ありと疑ってください。
花実屋ではこれまで樹木の生長とともに、たくさんのことを学ぶことができました。ご購入者さまには安心して植え込んでいただけるよう、今までの経験をもとにアドバイスも承っております。ご不安な点あればお問い合わせフォームより遠慮なくお問い合わせください。花実屋の植木がみなさまのもとで大きく成長してくれることを楽しみにしています。