イチイの剪定と管理
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現在のご予約はすべて2023年春以降でのお届けになります。大変長い時間をいただいておりますが何卒ご理解の程をお願い申し上げます
基本
広いスペースと、長い時間を許容できる場合であればそれが徒長枝であっても樹形は自然に整っていきますが、そうでない場合が大方と思います。あまり負担にならないよう毎年のこまめなお手入れがおすすめです。イチイは他の雑木のように根元から伐採してもう一度新たな芽生かすといったことは出来ません。成長は遅いですが非常に樹齢の長い樹木です。古来縁起の良い樹木として大切にされてきました。日本庭園、古風のイメージがありますがそれは勘違いです。現代の住宅にもしっかりと馴染むモダンな使い方があります。
株のお手入れ方法
上の写真からもお分かりいただけると思いますがイチイは基本的に単木です。まれに2本で立っている場合もありますが、雑木のように上部が2方向に分かれるものでなく棒造り、円錐形であれば様相は単木同様となりますから遠目にはわかりません。貝造りであれば株立ちの良さが活かせると思いますがこちらは流石にプロのお仕事。ある程度完成された樹木を探しましょう。
イチイの骨格及び整姿剪定
時期
軽い刈込は通年で可能であるがふと枝を抜く場合は季節に関わらずに注意。庭師へ相談することをお勧めします。
小透かし剪定
イチイの小枝透かしは必須のお手入れ、毎年ではなくとも二年に一度は管理をしましょう。小枝透かしは通年で行っていくだくことが可能です。自然風仕立てに付随する大切な作業となります。初めて挑戦なさる方はまずは葉のぎっしり詰まった部分から練習を始めてください。このあたりであれば多少の失敗でも回復してくれるはずです。それ以外の刈り込みであっても軽いものであれば流石に凍結している状態でお手入れを施すかたも珍しいと思いますがそれは通年で可能です。イチイは現在でも生け垣に利用されている皆さも多くいらっしゃいます。生け垣といってもかなりの樹齢を重ねている場合があります。急激な刈り込みは危険ですから季節を選ぶ、または職人さんにお願いしましょう。
骨格剪定・太枝の手入れ
イチイの太枝のお手入れは難しい部類に入ります。まずは職人さんに依頼することをおすすめいたします。これは本幹から伸びた枝を落とした場合はまず元に戻らないものとなるからです。土壌、周辺の環境がよければ切り口付近から新たな芽が生まれてはきますが、それを元のようにまでというとすさまじい時間を求められます。特にこいった作業は棒造りからの仕立て変えの時に発生する作業ですが、相当の経験、樹木の特性を見抜く眼力がないと良いものにすることが絶対にできませんでご注意ください。ある程度の自然仕立てが完成させている樹形であれば極端な抜き方をしない限りはそれ程著しく樹形が崩れませんので焦らずにあちらこちらから眺めながらゆっくりと作業を進めてみましょう。
花実屋的イチイの剪定事例
こちらはある程度円錐形に樹形が整ってきました。つんつんと伸びた枝をカットする程度で剪定は完了です。
少しちぐはぐな樹形となっておりますが、こちらは雑木の中に配置する為に自然の近い樹形を作っている途中です。単体ではなかなか良さを表現できませんが、さまざまな樹木と組合わせていくことで自然のお庭が作られていきます。
こちらは棒づくりですまだまだ中の葉が詰まってきませんので肥料を調整しながら中がしっかりと満ちてくるまでゆっくりと待ちましょう。もちろん外につんつんと伸びる枝は毎年綺麗に剪定をしていきます。
この辺りの樹形からはどのような仕立てかたをしるか迷ってします状態です。まずは剪定を施さずにこのまま放置します。樹形の成長を見てからどういった素質があるか判断します。急ぎません。まずは観察です。
これは透かし剪定をほどこした状態です。近くで見る様子と、離れて見る様子とでは随分と感じが変わってきます。
棒づくりを進めているものでだいぶ中が満ちてきた状態です。肥料の調整をしながら元気なイチイと育てていきましょう。