クロモジの販売と育て方

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（ Lindera umbellata ） (.樹木.)

爪楊枝の材料に使われるなど日本的でありながら、和洋ともに対応できるすばらしい樹木です。低木なので小さいお庭でも十分にお楽しみいただけますが日陰の確保が大切になります。そのため日中から日没に亘り日陰を作る必要があるので東は浅く、日中は最も深く、西へかけてまた徐々に浅くしたい。また下草は出来るだけ抑えて下が透かし通るようであれば良い。あまり深く考えると植栽自体が億劫になってしまってはいけないから、つまりは他の樹木または生け垣、竹垣などを工夫して日陰を与えてあげることもまた一手。日陰と土壌この二つをしっかりと整えてあげれば春には深いブルーの実が結実してくれるかもしれませんね。やや扱いは大変ではありますが、はやりそこはそれだけの魅力があるということです。また香料としても用いられるこのクロモジは精神を落ち着かせてくれるリラックス効果にも期待ができます。

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クロモジ(黒文字)の基本

学名：Lindera umbellata
科/属：クスノキ科クロモジ属
分類：落葉広葉樹
生態：雌雄異株
花期：3月～4月
結実：9月～10月
用途：香
耐潮：弱い
成長：根付けば早い
移植：容易だが植え込んで5年以上経過したものは難しい。
分布：北海道本州四国九州
特徴：日陰を好む落葉低木で丈夫で扱いやすいです。鉢植えにしていただき管理していただく事も容易です。
移植・植栽：適期は11月～2月程度ですが、植え込みは通年で可能です。植木の移動は落葉してからにしてください。
剪定：生態上頻繁な手入れは必要ありません。自然の樹形で成長させてあげるのが良いでしょう。

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クロモジ(黒文字)についてのよくあるご質問

Q クロモジって？

・クロモジは良い香りを持つ樹木で爪楊枝の材料にされるなど特色ある植木です。幹の色も特徴的です。

Q 管理は難しいですか？

・強めの日陰を準備してください。根付くまでが難しいですが、本来丈夫な樹木ですから根付けば比較的育てやすい植木です。

Q 消毒は必要ですか？

・環境にもよりますが、害虫などに侵されている場合には早めの消毒をおこなってください。予防としましてはオルトラン粒剤などを利用していただくと良いと思います。こちらはホームセンターなどでも容易に入手できます。それと、根元をあまり草にしておくと虫が入りやすくなりますのでそちらのお手入れも予防には重要です。

Q 植え込みはどんな場所がいいですか？

・やや強めの半日影が理想的ですね。土は有機質にとんだ用土を準備してください。完熟した腐葉土も少し多めに入れていただくと良いと思います。

Q 花は毎年咲きますか？

・ある程度成長してくると花は毎年のように咲きますが、たくさんの実をつけるのは難しいですね（鳥も食べてしまいます）。

Q 同じ種類でも葉の形、大きさが違います。なぜですか？

・遺伝的な要素もありますが、植木を掘り起こした場合その翌年などは一時的に木が弱り、葉に影響が出る場合があります。その他に乾燥が激しかったり、著しく環境が悪かったりした場合も同様の状態になることがあります。その場合は早めに土壌を改善するなどのご対応をお願いします。

Q 根を巻いてある麻布はどうすればよいですか？

・基本的に外して植え込んでください。根が崩れそうで不安な方はそのまま植込んでいただき、ナイロン紐を使用してある場合はナイロン紐だけ外して下さい。また麻布は剥がすことが難しければハサミなどで切り土との接点をできる限り大きくしてください。仮り植えですぐに移動させる場合は次回の移動を考慮し、そのまま植え込んでいただいても構いません。

Q 芽吹きが遅れているようですがどうすれば良いですか？（※対象は落葉樹のみ）

・根回しをした場合でも植木を掘り起こした際、多少なりとも根に影響を与えますので生態のバランスが崩れ植木が弱っている可能性があります。枯れている場合とは明らかに状態が違いますので混同されないようご注意ください。まず新芽を剥いていただき、茶色くなっているか緑になっているか確認してください。どちらの場合でも迅速な対応が必要になりますがまず植木の下部から上部まで少しずつ枝先を摘めてください。この時は上部の枝を優先的に落としていきます。さらに状況に応じて蕾を落とし植木の負担を軽減させてください。そして新芽の動きを観察していただき、芽が膨らんできているようであれば大丈夫です。それでも新芽が動かないようであればさらに枝を摘めていただき、芽の動きを観察してください。

・一番大切なこと土壌作りはこちら

・一般的な植込み方法はこちら

Q 植え込みたい場所にいつも水が溜まっています。大丈夫ですか？

・そのような場所は避けてください。根腐れの原因になります。どうしもその場所に植え込まなければならない場合は、まず必要量に応じて土壌の入れ替えをおこなっていただき、水のはけ口を十分に確保してください。それとあわせて植え込み部に土を足していただき大きく盛り上げてください。これによって更に通気、水はけの良い環境が作られます。但し、その分乾燥が激しくなりますので周辺の環境に留意して作業を進めてください。

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